こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

第九十九代(南朝第四代):後亀山天皇(ごかめやまてんのう)の嵯峨小倉陵(さがのおぐらのみささぎ)

後亀山天皇陵は嵯峨嵐山にありました。 住宅街ですが、自然と一体化して雰囲気あります。 後亀山天皇は、第99代の天皇で南朝第4代になります。江戸時代までは、後亀山天皇の皇位が認められていませんでしたが、明治時代に南朝が正統とされたので、歴代天皇に…

北朝第二代:光明天皇(こうみょうてんのう)および北朝第三代:崇光天皇の大光明寺陵(だいこうみょうじのみささぎ)

光明天皇と崇光天皇の大光明寺陵は、伏見の住宅街にありました。歴代天皇では南朝が正当ですが、北朝だからといって差別はされていませんでした。敷地は宮内庁によって綺麗に管理されています。 光明天皇の在位は1336年から1348年。崇光天皇は1348年から1351…

第九十八代(南朝第三代):長慶天皇(ちょうけいてんのう)の嵯峨東陵(さがのひがしのみささぎ)

長慶天皇陵は、嵐山駅の東側、住宅街の中にありました。 敷地はかなり広いです。 隣に皇子の陵もあります。 南北朝時代の天皇の在位については、不明確な点が多いようです。 明治天皇が南朝を正当とする勅裁を下した際も、長慶天皇の在位は認定されていなか…

京都の裏鬼門・石清水八幡宮

石清水八幡宮に行ってきました。 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は、京都府八幡市にある神社です。旧称は男山八幡宮。 大阪と京都の境にあり、京都の南の入り口といってもいい場所です。 平安京においては、北東側の鬼門を守護する延暦寺に対して、…

垣根涼介著:極楽征夷大将軍

垣根涼介氏著作の「極楽征夷大将軍」を読了しました。 とてもよい歴史小説でした。勉強になりましたし、話も面白かったです。 このブログで一番多い記事は、歴代の天皇陵を訪問した記録です。神武天皇陵から順番に、歴代の天皇陵をコツコツと訪れながら、そ…

第九十七代(南朝第二代):後村上天皇(ごむらかみてんのう)の檜尾陵(桧尾陵:ひのおのみささぎ)

後村上天皇の檜尾陵は大阪河内長野の観心寺境内にありました。 陵はわかりにくい場所にありますので、入り口の参拝受付で場所を聞いた方がよいです。自分で探すと見つけられないかもしれません。それと、天皇陵だけ参拝する場合は、参拝料金は必要ありません…

北朝第一代:光厳天皇の山国陵(やまくにのみささぎりょう)

光厳天皇の陵は、常照皇寺にあります。このお寺は私がよくバイクで走る京都北部のツーリングコースの途中にあって、天皇陵に興味なかった頃は素通りしていました。 なかなか趣のある山門です。 お寺は自然と一体化しています。 写真映えします。 常照皇寺の…

第九十六代(南朝第一代):後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の塔尾陵(とうのおのみささぎ)

後醍醐天皇陵は吉野にあります。 吉野の山に入ると、かなり気温が下がりました。京都と同じで、湿度が高いせいか底冷えします。如意輪寺の中にはいって陵のある場所に上ります。 お寺の奥に、宮内庁のいつもの看板があります。 多宝塔もありました。 後醍醐…

第九十五代:花園天皇(はなぞのてんのう)の十樂院上陵(じゅうらくいんのうえのみささぎ)

花園天皇陵は、知恩院の北側にあります。休日に行ったのですが、土日祝日は閉められていて、参拝できませんでした。 お隣の青蓮院の庭から、行けるかも、と思って青蓮院の中へ。 こっちの方角のはずと、北側の小山を登ってみます。 柵越しで、近くには行けま…

第九十四代:後二条天皇(ごにじょうてんのう)の北白河陵(きたしらかわのみささぎ)

後二条天皇陵は、京都市左京区の京大キャンパスのすぐそばにあります。 大覚寺統の後宇多天皇の第一皇子で、後伏見天皇の皇太子となりました。後醍醐天皇の異母兄となります。在位は、1301年から1308年の7年間。24歳で亡くなります。 南北朝の争いは、鎌…

第九十二代:伏見天皇(ふしみてんのう)と九十三代:後伏見天皇(ごふしみてんのう)の深草北陵(ふかくさきたのみささぎ)

伏見天皇と後伏見天皇は、歴史的にあまり有名でありません。大きな政変もないし、この時代では、後の花園天皇や後醍醐天皇の存在感があります。 伏見天皇、後伏見天皇の陵も独立したものはなく、深草北陵に他の10帝と合祀となっています。 伏見天皇は、1287…

第九十一代:後宇多天皇(ごうだてんのう)の蓮華峯寺陵(れんげぶじのみささぎ)

後宇多天皇の蓮華峯寺陵は嵯峨嵐山の北西部にありました。 自然公園の中にひっそりとあります。なんとなく特別感がありましたので、嵯峨天皇と同じく、立派な人なのだとうと創造して、Wikipedeaで調べると、そのようでした。 後宇多天皇の在位は1274年から12…

第九十代:亀山天皇(かめやまてんのう)の亀山陵(かめやまのみささぎ)

亀山天皇陵は、後嵯峨天皇陵と同じ場所、京都市嵐山の天龍寺内にあります。 後嵯峨天皇陵の左側に、同じように並んでいます。 亀山天皇は、後嵯峨天皇の皇子で、先帝の後深草天皇の弟になります。母は同じ中宮・西園寺姞子。 後深草天皇の体調が悪いため兄よ…

第八十九代:後深草天皇(ごふかくさてんのう)の深草北陵(ふかくさきたのみささぎ)

後深草天皇の深草北陵は京都市伏見区にありました。伏見稲荷神社の半キロほど南です。 深草北陵は別名深草十二帝陵とも呼ばれ、後深草天皇だけではなく、鎌倉時代から室町時代にかけて持明院統の歴代12人の天皇の陵、および伏見宮栄仁親王の墓になります。 …

第八十八代:後嵯峨天皇(ごさがてんのう)の嵯峨南陵(さがのみなみのみささぎ)

後嵯峨天皇陵は、嵐山の天龍寺の中にあります。 嵐山はたまに来ています。渡月橋からみる山は、いつ見てもいい景色ですね。 渡月橋から少し歩いたところに天龍寺があります。 門から入ってしばらく歩きます。 つきあたり。この右側にあるようなのですが。 小…

第八十七代:四条天皇(しじょうてんのう)の月輪陵(つきのわのみささぎ)

四条天皇の月輪陵に行ってきました。 泉涌寺の境内にあるようです。 皇族の方が入る入り口はありましたが、閉まっていました。 横の方に一般人用の入り口がありました。 天皇の名前がたくさん並んでいます。 かなり厳かな印象です。まさしく皇室というデザイ…

第八十六代:後堀河天皇(ごほりかわてんのう)の観音寺陵(かんおんじのみささぎ)

後堀河天皇陵は、京都市の東山区にある泉涌寺の北にありました。 後堀河天皇の在位は1221年から1232年の9年間です。 北条氏を討とうと挙兵した承久の乱は失敗し、鎌倉幕府は後鳥羽上皇、土御門上皇、順徳上皇を配流しました。そして順徳天皇から譲位されて…

第八十五代:仲恭天皇(ちゅうきょうてんのう)の九條陵(くじょうのみささぎ)

仲恭天皇陵は、鴨川東ICの近くにありました。 実はここは桜の季節に訪れたのですが、いろいろ調べているうちに記事作成をさぼってしまってました。 散った桜の花びらが、石畳をピンクに染めてました。 石碑には、九條陵と月輪南陵とあります。 ゆるやかな石…

第七十五代:崇徳天皇(すとくてんのう)の白峯陵(しらみねのみささぎ)

四国にある崇徳天皇陵に行ってきました。場所は香川県坂出市です。四国にある唯一の天皇陵です。 標高337メートルの白峯山の山上に、八十八か所の霊場のひとつ白峯寺があります。お遍路さんの参拝者が多いので、道はきれいに整備されていました。歩いて登っ…

第八十四代:順徳天皇(じゅんとくてんのう)の大原陵(おおはらのみささぎ)

順徳天皇陵は、後鳥羽天皇と同じく大原陵になっています。 順徳は、1200年に土御門天皇の皇太弟となりました。1210年後鳥羽上皇の強い意向により、土御門天皇の譲位を受けて践祚し、14歳で即位しました。譲位した後は後鳥羽上皇による院政が継続されました。…

第八十三代:土御門天皇(つちみかどてんのう)の金原陵(かねがはらのみささぎ)

土御門天皇陵は長岡京にありました。 丘の上の住宅街の中にあります。参拝道のそばには建売住宅のお庭が並んでいます。普通は目隠しをしているものですが、珍しいですね。 土御門天皇は、父の後鳥羽天皇より1198年に3歳で譲位されました。 しかし、穏和な性…

第八十二代:後鳥羽天皇(ごとばてんのう)の大原陵(おおはらのみささぎ)

後鳥羽天皇陵は京都左京区の大原にあります。 大原には5年ぶりくらいに行きました。ちょうど雪が積もっていてたので、麓の駐車場に車を止めて、三千院までは歩いて登りました。後鳥羽天皇陵は三千院の正門から北側へ少しばかり歩いたところにあります。 歴…

建礼門院の陵

京都大原にある建礼門院(平徳子)の陵を訪れました。 雪がまだ残っていました。 雪があるので雰囲気がよいです。 陵を訪れたあと、隣にある寂光院に行きました。 ここは平徳子が隠遁していた場所だそうです。 平 徳子は、平清盛の娘で、第80代天皇・高倉天…

第八十一代:安徳天皇(あんとくてんのう)の阿彌陀寺陵(あみだじのみささぎ)

安徳天皇陵は、山口県下関市阿弥陀寺町にある阿彌陀寺陵(あみだじのみささぎ、阿弥陀寺陵)に治定されています。 九州にバイクでツーリングに行ったときに寄りました。 壇ノ浦の戦いの1年後に、源頼朝の命により阿弥陀寺御影堂が建てられました。明治時代の…

第八十代:高倉天皇(たかくらてんのう)の後清閑寺陵(のちのせいかんじのみささぎ)

高倉天皇陵は、六条天皇陵と同じ場所にあります。なぜ同じ場所なのか。二人とも後白河院の影響下にあったからなのでしょうか。 それと陵へは、清水寺への裏道のほうからではなく、清閑寺の駐車場がありましたので、車で行かれる場合はそちらに停めたほうがい…

第七十九代:六条天皇(ろくじょうてんのう)の清閑寺陵(せいかんじのみささぎ)

六条天皇陵は清水寺の東(裏)側にある清閑寺にありました。 116号線から入ったところにバイクを止めて、石段をあがりました。 清水寺への裏道の入り口に、陵の石碑案内板がありました。 道路をそれて山道に入っていきます。 登山道のような小道です。 数…

第七十八代:二条天皇(にじょうてんのう)の香隆寺陵(こうりゅうじのみささぎ)

二条天皇陵は、北野天満宮の西側にありました。 二条天皇は1143年生まれ、在位は1158年(15歳)から 1165年(22歳)までです。御陵は北野天満宮の近くなので、何か関係あるのかと思いましたが、特になさそうです。 二条天皇(孫王。後の守仁)は、鳥羽法皇の…

第七十七代:後白河天皇(ごしらかわてんのう)の法住寺陵(ほうじゅうじのみささぎ)

後白河天皇陵には、二度行きました。 一度目は休日に行ったのですが、門がしまっていて入れませんでした。調べてみると、平日のみ開いているとのこと。 がっかりしました。今まで数十か所の天皇陵を訪れてきましたが、休日に入れない場所なんて初めてでした…

矢澤高太郎著「天皇陵の謎」

矢澤高太郎氏の「天皇陵の謎」を読みました。 天皇陵に関心のある人には、とてもいい本です。特にこれから天皇陵を回る方にはお薦めできます。 著者の矢澤高太郎氏は元新聞記者です。天皇陵に関して、氏が調べた内容を、わかりやすくまとめています。これだ…

第七十六代:近衛天皇(このえてんのう)の安樂壽院南陵(あんらくじゅいんのみなみのみささぎ)

近衛天皇の陵は、鳥羽上皇の陵のすぐ近くにありました。 このあたりは鳥羽離宮といわれ、鳥羽上皇が院政を敷いた場所です。 近衛天皇陵は多宝塔になっています。珍しい。今まで訪れてきた天皇陵にはありませんでした。調べてみると、歴代天皇陵では唯一であ…