こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

第八十三代:土御門天皇(つちみかどてんのう)の金原陵(かねがはらのみささぎ)

土御門天皇陵は長岡京にありました。

丘の上の住宅街の中にあります。参拝道のそばには建売住宅のお庭が並んでいます。普通は目隠しをしているものですが、珍しいですね。

土御門天皇は、父の後鳥羽天皇より1198年に3歳で譲位されました。

 

しかし、穏和な性格が幕府との関係上心許ないと見た後鳥羽上皇から、退位を迫られて、1210年に異母弟の順徳天皇に譲位し、上皇となります。

 

承久の乱では、土御門上皇は何も関与していなかったので処罰の対象にはなりませんでした。しかし、後鳥羽院が隠岐の島に流されるのに、自分が京にいるのは忍びないと、自ら申し出て土佐国に流されました。

 

後に、より都に近いほうがいいだろうと、阿波国(徳島県)に移され、鎌倉幕府も後鳥羽・順徳両上皇とは違って、守護に対して阿波の宮殿を造営させるなど、厚遇されました。徳島といっても淡路島に近い場所です。

 

徳島県鳴門市大麻町池谷には土御門天皇を御祭神とする阿波神社があり、境内に火葬塚があるようです。