安徳天皇陵は、山口県下関市阿弥陀寺町にある阿彌陀寺陵(あみだじのみささぎ、阿弥陀寺陵)に治定されています。
九州にバイクでツーリングに行ったときに寄りました。
壇ノ浦の戦いの1年後に、源頼朝の命により阿弥陀寺御影堂が建てられました。明治時代の廃仏毀釈運動により、阿弥陀寺は廃されて、現在の安徳天皇を祀る赤間神宮となりました。
新たな社殿造営のため、御影堂解体が行われた際、数十箇所の陵墓の伝承地の中から、阿弥陀寺に隣接するものが陵墓とされました。赤間神宮は安徳天皇や二位尼が竜宮城にいたという建礼門院の見た夢(『平家物語』「六道之沙汰」)にちなんで、竜宮城を再現した竜宮造りとなってます。
赤間神宮の裏には、耳なし芳一の祠と平家一門のお墓がありました。
安徳天皇は、1178年12月22日に生まれ1185年に壇之浦で亡くなります。歴代の天皇の中で最も短命だった天皇です。
この場所を訪れると、平家物語の入水の場面を思い出して、なんだかとても悲しい気持ちになりました。