最近、縄文人のことが気になって気になって。
関西で勉強できるところを探していたら、兵庫県立考古博物館がよいというので行ってきました。2007年にできた博物館です。存在知りませんでした。
ちょうど縄文土器展をやってました。
写真を撮ってもよい博物館なので、たくさん撮影しました。
エントランスには、兵庫県で出土した土器や陶器を時代別に表示していました。器は食料の保管や料理など、食べることに必要な道具なので、改良が繰り返されていたと思います。
展示室に入るといきなりマンモス。
マンモスと戦う縄文人。日本にもいたんですね。危ないですよ。
縄文人の狩りを。やはりこういう立体物のほうが臨場感ありますね。縄文人は現代人よりもだいぶ小柄だったようです。
パネルも充実しています。
網を使って漁もしていました。魏志倭人伝には入れ墨をしている倭人のことが書いてありましたが、ここの人形には入れ墨が入っていません。
稲作が伝わって弥生文化が始まります。紀元前100年くらい。道具も石から鉄へと変わっていきます。縄文人に稲作が伝わった、とか書いてありますが、私は、縄文人は弥生人に虐められていたと思います。
やがて村からクニへ体制が変わっていきます。王族が誕生しました。王族は大陸から来た人達ですよね。
中国との交易も活発になってきている様子。
ジオラマがあって、解説もわかりやすいので、子供から大人まで勉強できる展示になっていました。とても良質な博物館です。兵庫県は奈良と出雲の中間にあったこともあり、縄文から弥生、古墳時代の遺跡も多く、土器の発掘量も多いため、この博物館にはかなりの数の発掘物が保管されているようです。展示内容も素晴らしく、見学者も多いので、博物館としては成功していて、存在価値が高いのではないでしょうか。
縄文時代の土器を集めた展示コーナーがありました。
例の有名な宇宙人っぽい土器の破片。
火焔型土器もありました。初めて実物を見ました。素晴らしいです!
模様の展開図。 同じ模様が繰り返されています。
学芸員の方に伺いましたが、火焔型土器は主に新潟県に出土し、綺麗な形に復元できているのは現在100個くらいらしいです。破片を触らせてもらって感動しました。やはり4000~5000年前くらいのものですからね。岡本太郎が芸術的な価値を認めましたが、今でも通用する美しさです。紐状の粘土で装飾をしていったそうです。火焔型土器の出現率は全体の10%くらいなので、実用ではなくて祭事に使っていたのではないかと思われます。
この博物館は、古代史に興味がある方は必見の場所であると思います。行ってよかったです。公共性の高い施設でした。