こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

第十代:崇神天皇(すじんてんのう)の山邊道勾岡上陵(山辺道勾岡上陵:やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ)

崇神天皇は第十代の天皇。大和王朝の最初の大王だといわれています。実在ならば治世時期は3世紀後半です。

 

場所は奈良県169号線沿いのわかりやすい場所にあります。

 

道路側の入り口に車を数台停めれる駐車場があります。天皇陵墓の駐車場は、使用不可のところが多いのですが、ここは一般人も停められます。駐車場から西の方へ歩道があって、奥の方に陵墓の参拝所が見えます。

 

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立派な石段があります。

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石段をあがったところに参拝所があります。

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池の中の向こう側に古墳があるようです。

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上から見た写真です。地形だと池の中に前方後円墳があるような。赤い三角のところが石段を上がったところです。

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学術的には行燈山古墳の被葬者は明らかになっていません。崇神天皇というのは宮内庁の指定です。Wikipediaによると、江戸時代後期に蒲生君平は『山陵志』で本古墳を景行天皇陵に比定したが、江戸時代末期に谷森善臣は『山陵考』で崇神天皇陵に比定し、その説が現在まで踏襲されている、とあります。誰だとしても、これだけ立派な陵墓なのですから、ヤマト王朝の大王だったに違いありません。

 

最近読んだ本では、崇神天皇=神武天皇説というのがあるそうです。近くに卑弥呼の墓とされる箸墓古墳もありますし、そういう可能性も考えられますね。

 

綺麗に整備されていますので、一見の価値あり。天理市立黒塚古墳展示館とセットで見学されるのがよいと思います。