こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

高天原といわれている場所にある高天彦神社

奈良の御所市にある高天彦神社(たかまひこじんじゃ)は、このあたりを走るときは、よく立ち寄ってお参りする神社です。

 

管理は近くにある高鴨神社がされていて、ここは無人の神社なのですが、葛城山の麓にあり、山の気が流れる場所にあるのか、何やら神々しい雰囲気のある神社です。

 

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ここは高天原(たかまがはら)の伝承地といわれています。高天原は古事記に登場する場所の名前で、神々が生まれた場所、天照大御神が収めた場所と書かれてあり、日本各地に伝承の地がありますが、奈良では金剛山を高天原山と昔よんでいて、このあたりを高天と呼んでいました。平安時代から天岩戸は葛城山にあったと言われていました。

 

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古事記は神話ですから、私は高天原は雲の上にあって、地上ではなかったと思っています。ただし、全国のあちこちで高天原といわれている場所は多いです。ここの神社もこんなにひっそりと存在しているので、高天原の伝承の地としては、それほど信じられていないのだろうとは思いますが、無人といえど、いつも綺麗に手入れされていますし、地元の人が大切にされている神社であるのは確かです。

 

大阪や京都の神社に行くと、神々しい場所というより、商売の匂いがぷんぷんして、ありがたみを感じにくいのに対し、ここのように田舎にひっそりとあって、地元の人が大切にされている神社は、どことなく清らかな場所のような印象を持ちます。神様も都会の騒々しい神社よりも、こんな静かな場所のほうが居心地がいいのでは、と思ったりします。

 

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すぐ近くに数台車を停められる無料の駐車場があり、休日に行くと誰かしら参拝されているのを見かけますし、大阪ナンバーの車も見ますので、知る人ぞ知る場所なのかもしれません。

 

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奈良は神社やお寺が自然と一体化している場所が多くて、古くから続いている穏やかな時の流れを感じます。

 

高天彦神社のお守りは、高鴨神社で売られています。高鴨神社もいい神社です。

 

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葛城方面はよく走りに行きますが、車の流れも少なくて、バイクで走るのにはほんとうにいい場所です。