嵯峨天皇は52代の天皇です。在位は809年から 823年の14年間です。
兄である平城天皇から809年に譲位されました。しかし譲位後一年で兄が権力を取り戻そうとしたので、武力によってそれを押さえました。譲位時に平城天皇の子を皇太子としていましたが、この事件の後、異母弟の大伴親王(のちの淳和天皇)を皇太弟にしています。
嵯峨天皇は平安京にて熱心に政治改革も行いました。宮中関係者の死刑も廃止して、政争の血の連鎖も終わらせました。空海に東寺を与えています。藤原冬嗣を重用し、その息子の藤原良房を可愛がり自分の娘を与えています。
823年淳和天皇に譲位し上皇となりますが、実子の正良親王(後の仁明天皇)を皇太子としました。弟の次は自分の息子を天皇にしたかったわけです。仁明天皇は833年に即位します。
嵯峨天皇時代は、豊かな平安の宮廷文化が花開いたとされています。
嵯峨天皇の陵は、京都の北西の山の麓にあります。地名に嵯峨がつくところです。
桓武天皇陵は京都にあり、次の天皇である長男の平城天皇陵は奈良にありましたが、平城天皇の弟である嵯峨天皇陵は京都です。これからは京都での陵めぐりとなります。
拝礼所は山上にあるので、登り口付近の邪魔にならないところにバイクを停めました。
石と砂利の階段をひたすら登っていきます。
ジグザグの石段を登っていくと、次第に見晴らしがよくなってきました。
京都市内が見渡せます。
拝礼所が見えてきました。
石段はちょっときつかったです。
帰宅してから、どれくらいの石段を登ったのか、登り口と拝礼所までの海抜差をマピオンで調べると約30mでした。
マンションを10階くらい階段で登ったくらいの運動でした。ゆるやかな階段と、見晴らしがよいので、それ以上に高く登った感じましたが、スタート地点から高台でした。
石段や植物の伐採も綺麗で眺めもいいので、散歩がてら登っている人も多いようでした。
嵯峨天皇は「死んだ後で立派な陵墓を築くな、穴が入ったら棺は入るから」と遺言を残したことから、陵墓の場所は長らく不明であったそうなので、本当にここが陵墓なのかどうかわからないそうです。