こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

大原野神社

 

大原野神社に行きました。

 

大原野神社(おおはらのじんじゃ)は、京都市西京区大原野にある神社です。

 

「京春日(きょうかすが)」の別称があり、その春日大社、京都の吉田神社と並んで、「藤原氏の氏神三社」のひとつに数えられます。

 

平安京以前に由緒をもつ古社で、784年に桓武天皇が長岡京へ遷都した際、皇后の藤原乙牟漏が藤原氏の氏神である奈良・春日社(春日大社)の分霊を勧請して、しばしば鷹狩を行っていた大原野に祀ったのに始まります。

 

850年に藤原冬嗣を祖父に持つ文徳天皇が現社地に社殿を造営。861年以降、皇后の参拝が再々あり、また円融天皇、一条天皇が度々行幸するなど藤原氏のみならず朝廷からも特別な崇敬をうけました。

 

藤原氏の家に女の子が生まれると、その子が皇后・中宮になれるようにと当社に祈願し、祈願通りになると行列を整えて当社に参詣することが通例となっていたそうな。

 

876年には清和天皇の女御となった藤原高子(二条の后)が当社に参詣した際、右近衛権中将で高子のかつての恋人であった在原業平がその行幸につき従い、「大原や小塩の山もけふこそは 神世のことも思出づらめ」と詠んでいます。

 

自然の多い郊外にあり、ゆったりとした雰囲気のよい神社でした。