西国三十三所の巡礼も、残りは遠方の六ケ所を残すだけになりました。先日は日本海側にある二つのお寺へ行きました。
第二十八番 成相寺
成相寺(なりあいじ)は、京都府の宮津市にある寺院です。天橋立が見える成相山の中腹にあります。文武天皇の勅願寺ということです。
成相寺の名前の由来は、お坊さんが冬の間に山から下りられなくなって、餓死寸前のところで祈ったら、瀕死の鹿がやってきて、悪いと思いながらも殺生をして鹿の腿を食べて生き延びます。後日よく見ると、観音像の足の部分が削れてなくなっていたので、観音様が身を削って助けてくれたとのだとわかりました。お坊さんが、観音様の無くなった足の部分に木を当てると、ちょうどその木が「成り相あって」元に戻ったという逸話からお寺の名前になったそうです。
そんな話は後から調べて知ったのですが、境内の中は人気もなく、雪かきのあとがまだ溶けてなくて、人気もないので、凛とした空気感が漂っていました。よいお寺です。
成相寺から5分ほど山道を登ったところに展望台がありました。そこは眺めがよくて、天橋立がよく見えました。
雪がたくさん残っていましたが、道路の轍はきれいに溶けていて、バイクでも山道を登ることが出来ました。もう少し早い時期だと無理だったかも。ちょうどいい日に行けました。
第二十九番 松尾寺
松尾寺は舞鶴市にあります。こちらも山を登った所です。青葉山といいます。昔は修験者がたくさんいたそうです。
ここは本堂の形が綺麗で、雪景色との相乗効果もあって、なんだか感動してしまいました。
山岳信仰と海の安全を祈る山が一体化した場所だそうです。このお寺もなかなかの雰囲気でよかったです。もっと撮影をしておけばよかったかな。
日本海へは久しぶりに走りました。いいツーリング日和でした。
残りは滋賀の3箇所と岐阜の1箇所です。最期の岐阜の華厳寺までは、往復400キロなので、バイクでいくかどうか迷ってます。来月には最後のお寺まで行けるでしょう。