蘇我入鹿の首塚へ行きました。
飛鳥寺の西側の少し歩いたところにあります。
小さな石の塔です。
子供の頃に大化の改新で教えてもらった歴史では、蘇我入鹿が悪人で、中大兄皇子と中臣鎌足がそれを成敗した正義の味方という筋書きでしたが、今ではそんなイメージは少しも持っていません。聖徳太子の子の山背大兄王を死に追いやったと言われていますが、それもどこまで本当やら。
このあたりの歴史は、蘇我氏を滅ぼした側がつくったものだと思いますので、何が真実なのか本当のことはわかりませんね。中大兄皇子も非情なことをいろいろしているので、蘇我氏だけが悪かったのではないでしょう。
入鹿の首塚よりも必見なのは、飛鳥寺の大仏様ですね。飛鳥寺は蘇我氏の氏寺で、大仏は日本書紀によると609年の推古天皇のときに造られたとか。
日本最古の仏像のようですが、何度も火災にあって補修されているので、厳密には当初のものとは変わっているようです。
しかし、この大きさの仏像が当時に存在し、蘇我氏が仏教を広めようとしていたのは史実のようですので、仏像を拝みながら、当時の人々の思いをいろいろと空想することができる場所でした。