孝謙天皇(重祚後は称徳天皇)は、第46代及び第48代の天皇です。在位は749年から758年および764年から770年です。
父は聖武天皇、母は藤原氏出身で史上初めて人臣から皇后となった光明皇后(光明子)です。史上6人目の女性天皇で、天武系からの最後の天皇になります。
聖武天皇と光明皇后の間には男子が生まれませんでした。別の妻との間には男の子がいましたが、藤原氏の後ろ盾が大きい孝謙天皇が史上初の女性皇子になり、聖武天皇から譲位されたのです。
孝謙天皇は、次の天皇の淳仁天皇に譲位し、自身は上皇となりましたが、48代に再び天皇になっています。いろいろあって淳仁天皇を廃し、自らが再び天皇になったのです。
仏教好きのボンボンの聖武天皇の娘に生まれ、叔母も天皇になっていて、母親の実家は藤原家で財力と権力があり、というような環境に生まれ育った孝謙天皇です。周囲も子供のころから気を使い、甘やかされた我儘なお嬢様だったに違いありません。そこに取り入ったのが怪僧といわれる有名な道鏡です。孝謙天皇に寵愛され異例の大出世。アレが大きかったとか、品のない物語が後世つくられるほどでした。
孝謙天皇の陵墓に行ってきました。以前行った十三代の成務天皇の陵墓のすぐ側でした。
その時にこの場所も確認できたはずなのに、何故か気づきませんでした。
遺跡名は佐紀高塚古墳です。墳丘長127メートルの大きな前方後円墳になります。孝謙天皇陵であるという確証はないようです。
次は淡路島にある淳仁天皇の陵墓です。どうやってアクセスするか思案中です。