元明天皇は女性天皇です。在位は707年から715年。
天智天皇の皇女で、夫は天武天皇と持統天皇の子の草壁皇子です。持統天皇は姉ですので、甥と結婚したことになります。草壁皇子との間に珂瑠皇子を生みました。草壁皇子は皇太子になりましたが早逝したので、持統天皇が即位して、後に珂瑠皇子が文武天皇として即位し、自身は皇太妃となります。しかしまた文武天皇も25歳で亡くなり、文武天皇の子が幼かったので、自らが中継ぎで即位しました。
業績としては、和同開珎の鋳造、藤原京から平城京に遷都、藤原不比等を重用し、古事記を献上させるなど、平城京時代のスタートをきりました。
孫の皇子はまだ若かったため、娘の元正天皇に皇位を譲りました。女性天皇同士の皇位の継承は日本史上唯一の事例です。
持統天皇、元明天皇、元正天皇とこの時代は女性が政治のトップにたてたのです。すごいですね。女性の政治家を嫌う人にはこの話をしてあげてもいいかもしれません。
元明天皇陵は、東大寺の北北西、奈保山東にありました。
礼拝所の場所を勘違いしていて、陵の北側に回ってしまいました。ラブホテルがあるので、さすがに天皇陵はここじゃないだろ、と反対側に回ってみるとちゃんとありました。バイクを停める場所もありました。
拝礼所は他の陵と同じです。
中世には所在がわからなくなっていたそうですので、陵の位置はたぶんだいたいの場所でしょうか。古墳じゃないので、参拝するひとはいないかなあ。