こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

天皇陵巡りは三分の一を終了

平成になって神武天皇からスタートした天皇陵巡り。コロナで中断していましたが、再開してから全歴代天皇の三分の一の42代の文武天皇陵まで終わりました。

 

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天皇陵の場所についてのデータベースは宮内庁のホームページにあります。

https://www.kunaicho.go.jp/ryobo/

 

天皇陵巡りといっても、天皇陵の実体は古墳で、拝礼所は近年つくったものですし、ほとんど同じデザインで、寺社仏閣のような美術品はありません。目を楽しませるものはほとんどないのです。でも続けているのは次のような楽しみがあるからです。

 

天皇陵巡りをしていて、有意義なのは日本史を学び直せることです。天皇制は、神武天皇から現代まで脈々と続いている、いわば日本史の軸のようなもの。その時代の天皇を調べながら、同時代に何が起こったか知ることで日本史を過去から順に復習しています。

 

小中高の歴史の授業で勉強したけど忘れてしまっていたこと、知ってはいたけどよく理解していなかったこと、そして今まで知らなかったことなど、天皇陵を訪問する前後にネットで調べて勉強します。その時代の政治状況や、国際情勢、また文化的な発達や技術などを読むと、いろいろと気づきや、考えさせられることがあって、楽しいです。

 

神武天皇から回りましたが、神武天皇は第10代崇神天皇と同一人物という説もあり、第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までは、欠史八代といわれ、古事記の創作とされています。でも宮内庁の指定の古墳はちゃんと存在していて、実際の埋葬者のことや、古墳時代はこうだったのではないか、と想像を働かせたりするのも面白かったと思います。

 

やはり、資料を読むだけではなく、実際に天皇陵を訪れると、その土地の地形や、他の場所との距離などを体感できますので、想像力が刺激されます。これは関西に住むものの特権ですので、史跡巡りをしない人は勿体ないことをしていると思います。まあ、私も若い時には全く興味はなかったのですけどね。

 

歴史と関係なくても、奈良ののんびりとした風景を見たり、森林浴をしたり、わかりにくい場所にある拝礼所を見つけて、トレジャーハンター気分を味わったりと、冒険や旅情によって休日のいい気分転換にもなっています。

 

バイクでのツーリングや、車でのドライブも、目的地をあらかじめ決めて走るのは楽しいですね。

 

さて、これから中盤に差し掛かりますが、史実がだんだんとクリアになってきますので、知るべきことの量が増えてきます。

 

西国三十三か所巡りも現在やっていますので、しばらく平行しながら訪問を続けたいと思っています。あと二年くらいかかりそうですけど。