こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

談山神社

談山神社は奈良県桜井市の多武峰(とうのみね)にある神社です。祭神は中臣鎌足。桜と紅葉の名所とのこと。

 

グーグルMAPを眺めていると宇陀370号線と飛鳥の間に細い道があって、山の下をトンネルが走っています。明日香村は、ごくたまにうろうろしていますが、宇陀に抜ける道があったことは知りませんでした。短いのが八井内トンネル、長いのが大峠トンネルです。画面で拡大しないと消えてしまう細い道なので、今まで気づかなかったルートでした。対向二車線です。トンネルは好きなので、ちょっと行ってみることにしました。

 

ついでにトンネルの手前の談山神社へも寄ってみることにしました。Wikipediaによると、談山の名の由来は、中臣鎌足と中大兄皇子が、大化元年(645年)5月に大化の改新の談合をこの多武峰にて行い、後に「談い山(かたらいやま)」「談所ヶ森」と呼んだことによるらしいです。蘇我入鹿を皇極天皇の皇居で中大兄皇子と中臣鎌足が暗殺し、蘇我氏を滅亡させた乙巳の変のきっかけとなった場所がこの寺院らしいです。「大化の改新発祥の地」とのキャッチコピー。知りませんでしたねえ。奈良が好きとか言いながら、本当に勉強不足です。

 

石舞台古墳のあたりから、東へぐねぐねと山道を登っていくと、大きな談山神社の駐車場があります。かなり大きな駐車場なので、観光客も多いようです。でも駐車している車は4,5台でした。駐車場から少し歩くと、談山神社の入り口があります。

 

談山神社の見所は十三重の塔。

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藁葺きの屋根で、立派な建築物でした。

 

私は本殿が気に入りました。

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見晴らしのよいところにあって、眺めも気持ちよかったです。


本殿の中には藤原家の有名な人の肖像画が展示してあります。ああ、ここから藤原家の盛隆の歴史が始まったのか、まあ俺は関係ないけど、と少し残念な気持に。

 

帰りに売店で甘酒を買って、お店の方と雑談をしていろいろと教えていただきました。談山神社にもっとも多く人が来るのは紅葉の季節だとか。でもおすすめは桜の季節なんです。桜を見るのに、みんな混雑している吉野に行きたがるけど、ここはそれほど人は少なくて穴場なのだとか。よし、4月に入ったらまた来よう、と思いました。

 

それと最近では、皇室の愛子様が来られたとか。談山神社の前に多武峰観光ホテルという古い雰囲気のあるホテルがあって、そこには愛子様が修学旅行でお泊りになられたとのこと。ネットで調べると確かに2018年の11月に修学旅行で談山神社見学とあります。へー。学習院の学友たちは、皇室のご息女の日本の文化の勉強につきあわされたわけですね。でも同級生に天皇のご息女がいるっていうことは、一生話のネタにできるので、修学旅行がこういう場所も思い出にいいかもですね。お金持ちなんだから、行きたい場所には後でいけるわけだし、それより皇室と関係のある思い出のほうが貴重です。

 

そんな高貴な高校生活ってどんな感じなのでしょうか。友人の下宿で学校帰りにたむろしてタバコ吸ったり酒飲んだりしていた私とはだいぶ違う世界だということはわかります。談山神社の入り口に誰でも賛助会員になれますと看板があったことが印象的でした。藤原家の神社ですが、誰でもファンクラブに入れるみたいですね。

 

談山神社を後にして、目的の八井内トンネルと大峠トンネルを通りました。ここは雪が降ると通行止めになるようです。トンネルは暗くジメジメしています。長いトンネルを抜けると宮奥ダムがあり、ちょっと景色がよくなります。それから370号線を北に少しあがったところに温泉がありましたから、一風呂浴びることにしました。ライダーなので温泉があったらとりあえず入って温質をチェックです。大宇陀温泉「あきののゆ」は、源泉かけ流しで、温泉の質はまあまあ。

 

帰りは名阪国道の針テラスまで北上して、西名阪自動車道で大阪まで帰りました。この地域はたまに走りますが、楽しいです。新しいルートも発見したし、春になったらまた桜を見に行こうと思います。