先日石山寺に行ったときに、お堂を面白い形だなあ、と思いました。1階部分が方形になっていて、その上に円形のものが乗っている形です。
(上写真)石山寺の多宝堂
この形どこかで見たと過去の撮影写真を探していたら、3年ほど前に行った和歌山の根来寺にも、同じ形のお堂がありました。職業柄、形に関することは記憶に残ってるんですね。
(上写真)根来寺の多宝堂
ちょっとWikipediaなどで調べてみると、石山寺の塔は、1194年建立で日本最古の多宝塔で、根来寺の塔は1547年竣工の日本最大の多宝塔であるとか。
内部には十二本の円柱があり、構造的にも特徴があって、古い木造建築が好きな人にはたまらん構造のようです。
国宝指定されているものは、以下の6つの塔があります。
石山寺(滋賀県大津市)
慈眼院(大阪府泉佐野市)
長保寺(和歌山県海南市)
金剛三昧院(和歌山県高野町)
根来寺(和歌山県岩出市)
浄土寺(広島県尾道市
慈眼院はそのうちと思っていたお寺なので、塔の写真を撮りに行きたくなりました。
多宝塔は法華経に出てくる建物です。霊鷲山でお釈迦さまが法華経を説法していると、突然、多宝如来の塔が涌いて出ます。中にいた多宝如来がお釈迦さまを讃嘆し半座を空け、二如来が並座したとされることに由来するとか。上部が円になっているのは地面から湧き上がってくるイメージからきているのかもしれません。
二階部の屋根の構造など、円形と方形の組み合わせが面白いので、もう少し構造的なところを知りたいので、3Dデータを探しています。