こばると歴史探訪ログ

関西の史跡や寺社を訪れた記録です

第五十五代:文徳天皇(もんとくてんのう)の田邑陵(たむらのみささぎ)

文徳天皇(もんとくてんのう)は55代目の天皇です。在位は西暦850年から858年。仁明天皇の第一皇子で、母は藤原冬嗣の娘です。

 

承和の変(842年)で、皇太子の恒貞親王(仁明の従兄)が廃されると、伯父の藤原良房に推されて立太子し、850年に仁明天皇から譲位されました。

 

藤原良房は仁明から文徳時代にますます権力を強くします。娘の明子を文徳に嫁がせて、惟仁親王(後の清和天皇)を産ませました。惟仁親王は4男でありながら、良房の圧力で立太子したのです。

 

そんな流れで良房と文徳天皇は仲が悪くなり、858年に文徳天皇は31歳という若さなのに病気で亡くなります。良房によって暗殺されたとの説があります。8年間の短い在位でした。

 

田邑陵は京都市の右京区太秦にありました。

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陵は広く、とても綺麗に整備されていました。天皇陵では珍しく、拝礼場所から高い所に鳥居が設けられているのは、若くして亡くなった天皇への鎮魂の意図があるのかもしれません。

 

京福電気鉄道北野線の鳴滝駅から徒歩3分くらいです。車を停めれる場所は閉鎖されています。車は住宅地での路駐になりますから、バイクか徒歩のほうがよいでしょう。