仲哀天皇陵をグーグルマップで事前予習していたら、近くに面白い形の建築物がありました。調べてみると藤井寺市の公共施設で、古市古墳の資料を展示しているようです。勉強になりそうでしたので、仲哀天皇の陵墓に行ったついでに寄ってみました。
上から見ると、なんかすごい形です。とても異様な感じがします。
下から見てもすごいです・・・よくこんなの作りましたね。
設計は、業界で有名な類設計事務所です。コンペなのか、最初からなのかどうか知りませんが、こういう建築を設計する事務所なんですね。藤井寺市のシンボルとなる造形コンセプトなのでしょうけど、私は好きじゃないなあ。子供っぽいというか。
2Fに古市古墳群の展示コーナーがあり、古墳で発掘されたものを中心にいろいろ展示してました。
円筒形の棺です。この中に遺体を横たえて埋蔵します。
鉄製の甲冑です。五世紀で、もうこんなデザインの甲冑を使っていたんですね。なかなかかっこいいです。
ここは藤井寺市の古墳関係の資料館みたいなものです。小規模ですが、説明がわかりやすく、展示としてまとまっていました。しっかりした学者さんが監修されたのがわかります。
古市古墳群は、藤井寺市と羽曳野市に別れて分布しています。どこまでが藤井寺市か、地図で確認すると。ものすごく小さい市なので驚きました。全国で5番目に小さい市だそうです。人口密度は大阪府下で8番目であり、南河内では最も高いそうです。古墳がたくさんありますが、家は密集してるんですね。
市名の藤井寺は、市内にある「葛井寺」(ふじいでら)に由来しています。葛井寺は百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井(藤井)連(ふじいのむらじ)の氏寺として、8世紀中頃に創建されたと推定されています。
いい展示をしているのですが、この建物は歴史資料館というより、お年寄りの寄り合い所という感じになってました。少しもったいない感じです。古市古墳についてのガイドブックが売っていましたので、数冊買って帰りました。